ヘラマンタイトン様 / ラベル印刷Webアプリ
Developer Proposal

ラベル印刷Webアプリ
開発方針・見積方向性のご説明

見積方針・契約形態・技術前提・ランニングコスト概算を整理しました。
正式発注前の認識合わせにご活用ください。

対象クライアントヘラマンタイトン様
アプリ種別ラベル印刷Webアプリ
作成日2026年9月28日
01 — Estimate & Contract Policy

見積・契約の方向性

提案:まずは1〜2ヶ月のPoC検証期間を設ける

本アプリはWebブラウザからラベル印刷を行う仕組みのため、プリンタードライバーとの連携精度・印字ずれの再現性を事前に検証することが不可欠です。 PoCで実機検証を行い、その結果をふまえて本開発の費用・スコープを確定させる進め方を推奨します。

Phase 1 — 1〜2ヶ月

PoC(検証フェーズ)

実機検証・印字ずれ確認・基盤構築の検証。

→
Phase 2 — 本開発

機能別見積(本開発)

PoCの結果を踏まえて機能別に費用を確定。10機能ブロック単位で提示。

PoC検証期間を設ける理由

プリンタードライバーとの連携精度や印字ずれの解消可否は、実機で検証するまで確定できません。先に検証フェーズを設けることで、本開発の費用・スコープを正確に確定でき、双方のリスクを抑えられます。

機能別見積の構成(Phase 2)

本開発では以下10機能ブロック単位で工数・費用を提示します。

#機能ブロック主な内容
1インフラ・基盤構築Cloudflare環境構築、DB設計、IPアクセス制御、Cookieバナー
2認証・アカウント管理ユーザー登録フロー、ログイン/PW変更/リセット、利用規約同意
3ホーム画面ログイン後トップ画面、各機能への導線ボタン(PC/スマホ対応)
4テンプレート管理公式テンプレートのCRUD、用紙ひな形情報管理、即時反映・新着バッジ
5ラベルエディタ(手入力)D&Dエディタ、テキスト/QR/バーコード/画像配置、連番機能
6データ取込み(Excel/CSV)ファイルアップロード、フィールドマッピング、一括ラベル生成
7保存済みラベル管理ラベルデザイン保存・呼出し・編集・削除、お気に入り機能
8印刷機能プリンター選択、シートプレビュー、枚数指定、ずれ補正(レーザー/熱転写)、実機検証
9印刷履歴・カスタマイズ印刷履歴自動保存・削除、カスタマイズ保存・検索・★表示
10管理者画面・FAQ・多言語ユーザー管理、月次集計CSV、FAQ管理、お知らせ管理、日英自動翻訳
02 — Application Architecture

アプリ形態と提供方針

本見積はWebブラウザ上で動作するWebアプリケーション(Cloudflare基盤)として算出しています。

対応デバイス

Windows・iOS・Android対応。macOSは動作保証対象外。PC版・スマホ版の両デザインを実装。

提供形態

インストール不要のWebアプリ。ブラウザからアクセスして利用。将来的なネイティブアプリ対応に備えた基盤をPhase 1で構築。

インフラ

Cloudflare Workers / D1 / R2 を利用。先方がアカウント・DNSを保有済みのため、新規契約費は発生しない。

動作保証範囲

ヘラマンタイトン様より提供いただく検証機での検証結果の範囲のみを保証対象とする。

課金機能について

本システムは取引先企業に無償提供する前提で設計。課金機能は今回のスコープに含まないが、将来追加できる設計とする。

03 — Print Accuracy & PoC

印刷ずれ補正に関する重要な前提

印刷ずれを補正するアプローチ(3種類)

① プリンター本体に補正値を持たせる

業務用ラベルプリンター(Zebra・ブラザー等)限定の方法。A4オフィス向けプリンターはほぼ非対応。

② 印刷サーバー(CUPS等)で補正する

対象プリンターは広いが、サーバー構築・保守の手間が大きく導入例は少なめ。

③ プリンターに直接命令(ZPL等)を送る

ネットワーク対応ラベルプリンターが対象。サーバーからプリンターへの経路確保が必要。

現実的な対応方針:アプリ内で補正値を保持する

上記①〜③の方法はいずれも実現可能ですが、プリンター機種・環境への依存度が高く、導入・保守の手間も大きくなります。
手間とコストのバランスを考えると、アプリ内にプリンター・用紙ごとの補正値(X/Yオフセット等)を保存できる機能を設ける方法が最も現実的です。本見積もこの方針で工数を算出しています。

エンジニアからの重要説明事項

本見積は「mm単位でずれを補正できる機能」を実装する工数です。
この機能によって現行の課題(プリンター/OS相性による印字ずれ)が実際に解消することを保証するものではありません。

ずれの原因が用紙送り精度等の機械的要因である場合、ソフトウェア側の補正機能だけでは解決できない可能性があります。
実際の解消確認は、実機での印字ずれ検証(PoC・別枠)で初めて可能です。

PoCで検証する内容

Cloudflare Webアプリからの印刷動作確認

ブラウザ経由でプリンタードライバーに正しくジョブを送れるか検証する。

印字ずれの計測と補正機能の有効性確認

実機(Canon・東芝テック等)でmm単位のずれ量を計測し、ソフト補正で解消できるか確認する。

QR・バーコード読取精度の確認

生成されたQRコード・バーコードが実際の読取機で正常に読み取れるか確認する。

本開発スコープの確定

PoC結果を踏まえて機能別見積(Phase 2)の内容・費用を確定する。

04 — Account & Template Design

アカウント・テンプレート設計の前提

アカウント管理

企業単位でアカウントを発行。メールアドレス+パスワード認証のみ。他企業のデータは一切参照不可。

公式テンプレート

管理者画面で作成・編集・削除。現時点で約60〜100件。登録後ユーザーに即時反映。ユーザーは編集不可。

テンプレートロック機能

「パスワード入力がないと使用・編集不可」という解釈で計上。仕様確定後に変更工数が発生する場合あり。

多言語対応

無料/OSS系の翻訳API(LibreTranslate・DeepL Free等)を利用する前提。無料枠を超えた場合の費用は見積外。

05 — Infrastructure

インフラ構成(Cloudflare利用)

すでにCloudflareアカウントをお持ちの場合は、新規契約費は発生しません。既存アカウント上への追加構築で対応します。

サービス役割・用途
WorkersバックエンドAPIの実行環境。アカウント認証・テンプレート管理・印刷履歴の処理を担当。
D1データベース。アカウント情報・テンプレートデータ・印刷履歴・お知らせ・FAQを保存。
KVキーバリューストア。翻訳結果のキャッシュ等、高速アクセスが必要なデータを保存。
R2オブジェクトストレージ。ラベル画像・テンプレートファイル・Excel/CSVファイルを保存。
Email Workersメール送信。パスワード再設定・確認メール等のトランザクションメールを配信。
Pagesフロントエンドのホスティング。CDN配信でグローバルアクセスに対応。
30社
想定取引先企業数(仮置き)
500枚
1社あたり月間印刷枚数(仮置き)
60〜100件
公式テンプレート数
06 — Running Cost

ランニングコスト概算

Cloudflare構成を採用した場合の参考値として、以下の概算を記載します。ただし、実際のインフラコストは情報システム部門との調整のうえ、採用するインフラ構成が確定してから正式に算出します。

サービス内容月額目安(参考)
Cloudflare Workers / D1 / KV / R2 / Pages既存アカウントへの追加従量費用のみ¥0〜3,000/月
多言語翻訳API(OSS無料枠)LibreTranslate / DeepL Free等¥0/月
メール送信無料枠内¥0〜数百円/月
合計目安(参考)Cloudflare構成・全サービス合計¥0〜3,500/月
注意事項

上記はCloudflare構成を採用した場合の参考値です。インフラ構成(利用クラウド・サービス)は正式発注前に貴社情報システム部門と確認・確定いただく必要があります。構成が変わった場合はランニングコストも変動します。

07 — Scope

見積スコープ(含む・含まない)

INCLUDED — 見積に含む項目

  • Cloudflare基盤構築・DB設計
  • ユーザー認証・アカウント管理機能
  • ラベルエディタ(D&D・QR・バーコード・画像)
  • Excel/CSVデータ取込み・フィールドマッピング
  • 公式テンプレート管理機能(管理者画面)
  • 印刷機能・ずれ補正(レーザー/熱転写)
  • 印刷履歴・カスタマイズ保存
  • 管理者画面(ユーザー管理・月次集計CSV)
  • FAQページ・お知らせ管理
  • 日英多言語対応(自動翻訳)
  • PC・スマホ両対応デザイン実装
  • GDPR対応 Cookieバナー
  • ペネトレーションテスト指摘事項の修正対応

EXCLUDED — 見積に含まない項目

  • 要件定義・テスト工程
  • 公式テンプレート60〜100件の初期データ投入
  • 実機での印字ずれ検証・PoC(別途検証フェーズとして協議)
  • ペネトレーションテストの実施(先方手配)
  • 翻訳APIが無料枠を超えた場合の追加費用
  • 利用規約・プライバシーポリシーの文面作成
  • macOSでの動作対応・保証
  • スマートフォンネイティブアプリ開発
  • 課金機能の実装
  • 仕様確定後の変更・追加工数
  • 対応外プリンターメーカーへの追加対応
08 — Recommendation

エンジニアからの推奨まとめ

推奨:まず1〜2ヶ月のPoC検証期間を設ける → 機能別本見積へ

印刷精度の確保・プリンタードライバー連携の確認という観点から、1〜2ヶ月のPoC検証期間を設けてスタートし、その結果を踏まえて本開発の費用・スコープを確定させる進め方が最も確実です。

正式開発前に確認すべき事項

公式テンプレート件数を62件または100件に確定する

件数により一覧・検索機能の設計に影響が出る場合あり。

実機でのPoC(印字ずれ検証)フェーズを設けることを合意する

検証機(Canon・東芝テック等)の手配をヘラマンタイトン様側でご準備いただく。

管理者機能とユーザー機能を1本に統合するか確定する

確定後に設計方針へ反映。

バックエンドのIPアクセス制御方針を確定する

Cloudflare経由のIPのみ許可する設計について最終確認。